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Hamoa Beach [旅]

ハワイなんか一生行かないだろうと思ってたが、散々世界を旅して回った沢木耕太郎がフェイバリットにあげてるし、中国やシンガポールへ行くのと同じマイル数で行けるなら、ということで去年の6月に予約していた。6泊7日。

旅のルート:成田⇔ホノルル 全日空(チケット0円+燃料チャージ24,000円)

2月10日(日)
会社の面接があったので私は金曜に上京。日曜の昼にMと合流して成田へ。ホノルルには朝8時半ごろ到着。思ったほど暑くない。さっそくバスで今夜の宿、ポリネシアン・ビーチ・クラブに向かう。車中から見える景色は、でっかい道路や英語のサインなどじつにアメリカン。ところがワイキキビーチに近づくに連れ、日本人の観光客が目につくようになってきた。ホステルに到着し、少し休んだあと近くのTeddy's Bigger Burgerにてハンバーガーのランチ。炭火焼の特大パテはなかなかの味。ここも日本人に占領されている。ビーチを散策。日本人だらけ。てかこの島はもっと早くにアメリカから買い取るべきだったのだ。なんて思ってしまうほど日本人が多い。それにしてもいい天気。暑くもなく寒くもなく、半袖シャツに短パンでちょうどよい。うろうろしているうちに日が暮れる。
夜はインターナショナル・マーケットプレイスにてケバブの夕食。ホステルに戻るとガレージで「Beer Pong」が始まっていた。これは各自持ち寄ったビールを紙コップに注いでテーブルに並べ、ピンポン玉をうまくコップに投げ入れるというゲーム。失敗したらビール一気飲みの罰ゲームを課せられる。私は疲れきっていたので早々に部屋へ。が、ビアポンが盛り上がっててうるさい。しかも我々が泊まったのは4人部屋のドミトリー。夜中にスイス人の若いカップルが入ってきたり、ホステルの関係者らしきオヤジが勝手に入ってきてシャワーを使ったりしてよく眠れず。

2月11日(月)
7時半ごろ起床。体がだるい。朝食を済ませ、次の宿泊先アクア・コンチネンタルへ。チェックインは15時なのでとりあえず荷物を預けてアラモアナ・ショッピングセンターへ行くことに。ガイドブックによると、無料の送迎トロリーが定期的に運行しているらしい。それっぽいトロリーが来たのでドライバーにショッピングセンターへ行くか確認して乗り込むが、ルートがどうもおかしい。しかも乗っているのはおじいちゃんおばあちゃんのみ。まあいいやとそのまま連れられ到着したのは怪しいスーパー。明らかに観光客向けの土産屋である。結局何も買わず帰りのトロリーに乗り、アラモアナSCで降ろしてもらう。フードコートでタコスとロコモコのランチのあと散策。予想どおり、ここはただのショッピングセンター。ブランド品に興味のない我々には全くつまらない場所なのだった。仕方ないので近くのウォルマートへ。思ったより安くなかった。帰りにフードパントリーというこれまた観光客向けのスーパーにて買い出し。とうもろこしのパンが最悪だった。後悔。
ハワイ1.jpg
↑う●こマークでおなじみのアイスクリーム屋さん。

ビアポン [旅]

ホテルの部屋にて。貯めたマイルを使って遠いところに来てます。昨日旅先で受け取ったメールには、よい知らせと悪い知らせが書かれてました。悪い知らせは、来月にも神戸を離れなければならなくなったこと。よい知らせは、長いようで短かった社会人学生生活がやっと終わり、いよいよ社会復帰できそうなことです。とりあえず旅日記は落ち着いたら公開しようと思ってます。みなさんごきげんよう。


サバーイ・サラバイ [旅]

10月6日(土)
 今日は帰国の日。フライトは21時半なので午前中はフリー。ブロムリーのHMVでLittle BritainのPSP用ゲームを購入したり、ベケナムの町を散歩したりして過ごす。


↑帰国日の朝、ブロムリーにて。彼らにとってはいつもと同じ週末。
夕方みんなとお別れし、重い荷物を引きずって最寄のエデン・パーク駅へ。ところが駅について忘れ物したことに気付き、大慌てでミニキャブ屋に駆け込み忘れ物をとりに帰る(手痛い出費・12ポンド)。自分のアホさ加減にあきれながらも、時間ぎりぎりになんとか空港到着。ヒースローは出国審査が厳しく、靴までCTスキャンされる始末。ホッとしたからか、機内ではよく眠れた。

10月7日(日)
 15時に経由地のバンコク到着。バンコクの待ち時間では、以前勤めていた会社の上司mさんと会う約束をしていた。mさんは、社会に出たばかりで何ひとつ満足にできなかったぼくをビシバシ鍛えてくれた恩師である。会社をリタイヤし、バンコクで働きはじめて4ヶ月目だそう。1年半ぶりに再会したmさんはお元気そうでなにより。お抱え運転手とタイ語と英語を交えてスラスラと会話していたのが印象的だった。空港から市街へ出て、レストランで美味しいタイ料理をごちそうになる。やっぱ本場のタイカレーは最高。

↑mさんのマンションのロビー。プミポン様!
そのあとはmさんのお宅にお邪魔してタイのフルーツをお腹いっぱいいただき、また空港まで送ってもらってお別れ。大阪には翌朝6時ごろ到着。それにしてもmさんにはいつまでもお世話になりっぱなしで申し訳ないかぎり。本当にありがとうございました!


Enrico David [旅]

10月5日(金)
 9時半起床。快晴。朝食をとったあと、たまった洗濯物を洗濯。11時ごろ家を出て、図書館に寄ってCDを返却。

↑グラフィティ消し屋の車。
今日のルート
A Weekend in the City
⇒ニュークロス…ここイーストロンドンは、とくに低所得者が多く住むエリアらしい。ニュークロスは2日前にポーランド人の女性看護士が少年ギャング同士の撃ち合いに巻き込まれ死亡するという事件があった町。駅のそばにはヴェニューという大きなライブハウスがある。そういえばここは最近ブロック・パーティーやクラクソンズなど、活きのいいバンドがたくさん出てきている町でもある。バス通りを少し歩くと、ゴールドスミス大学という有名な大学がある。学生の町らしく若者が大勢いてにぎわっているが、町はかなり荒れており、ウインドウに銃弾のあとがある店などもある。できれば夜は出歩きたくない場所だ。しばらく周辺をぶらぶら散歩して、チキン屋でランチ。
⇒サザーク…外せない観光スポット、テートモダン。なによりタダなのがよい。クモの巨大な彫刻で有名なLouise Bourgeois の特別展は10日からとのこと。ちょっと悔しい。今回見たなかではイタリアの作家Piero Manzoni の「Artist's Shit」(缶入りのう●こ)や、パキスタン人の作家Ceal Floyer の「Light Switch」(プロジェクターを使って壁にスイッチを投影している。部屋の明かりをつけるとスイッチは消えてしまう)などがユーモアたっぷりで面白かった。そのほか旧ソ連のプロパガンダ・グラフィック・デザイン特集「USSR in Construction」がよかった。ソ連に限らず、中国やベトナムなどの社会主義国家のグラフィックデザインは、なんかやけに殺気立っていて、変に媚びない感じが大好き。作品が少なかったのが残念。

⇒コベントガーデン~カーナビーストリート…おみやげを買いに。もたもたしているうちに日が暮れてしまった。
⇒チャリングクロス…ICA(Institute of Contemporary Art)。夜もやってるギャラリーはここだけ。Enrico David という作家の個展が素晴らしかった。じつに個性的なタッチの絵画や立体作品。なんと形容したらよいか。吉田戦車みたいなシュールでヘタウマな絵とエロ本などから切り抜いた写真を組み合わせたコラージュで、かなり変な世界をつくりだしている(下ネタが多いので注意)。ほかには日本人作家Michiko Nitta のインフォグラフィカルアニメーションの映像作品など。

⇒帰りにテスコで買い物して、ヴィッキーの家に寄ってお別れのあいさつ。
21時半頃帰宅。遅くなってしまった。チェコ人の友人ラデックに電話したが出ない。夜会おうと約束していたが、遅すぎたかもしれない。しかたないのでまた明日電話しよう。今日はたくさんやることを決めていたのに、ほとんど果たせないまま終わってしまった。本当に時間が経つのが速い。夕食はでっかいウインナーとマッシュポテトとトースト。おやすみ。


W.L.D. [旅]

10月4日(木)
 9時半起床。今朝は久しぶりに青空が見える。10時半すぎに出発。
今日のルート
A Bugged Out Mix
⇒ボンドストリート…The Music Room で今日から3日間限定のマーガレットハウエルのサンプルセール。タイムアウトというロンドンの情報誌に小さく広告が出ていたので来てみたのだが、開店から2時間でもうたくさんの人が来ている。定価の6分の1の値段でスエードのスニーカーが買えた。そのあとHMVでA Bugged Out Mix By Klaxons 購入。めずらしく学割がきいた。
⇒カムデンタウン…カムデン・ロックにある『ヨーロッパいち人気があるフォト・ギャラリー。リバティーンズからレッド・ツェッペリンまで』というプラウド・ギャラリー。ウェブサイトによると移転してもうすぐ再オープンとしか書いていない。現地に行けば何か分かるかも、と思って来てみたがやはり「キルバーンに移転し、もうすぐオープン」と書かれた貼り紙があるのみ。ムダ足だった。

↑バスの車窓から。違反切符を切られるひと。
⇒エンジェル…駅からすぐのところにカムデン・パッセージというアンティークのマーケットがある。ロックの写真ギャラリーがあったのでのぞいてみると、雑誌で見たことのある写真が数点あって感動。全部オリジナルらしい。しばらく町をぶらついて、公園でひと休み。そのあと、マークス・アンド・スペンサーでおばさん用のショッピング・トロリー購入。こりゃ楽ちんだ。荷物が重かったので助かった(ちょっと恥ずかしいけど)。エンジェルは他のエリアに比べるとちょっと落ち着いた感じ。初めて来たがいいところだった。のんびりしすぎて日が落ちてきた。
⇒ブリックレーン…いくつかの店を冷やかしたあと、WiFiカフェに寄って急いでメールチェック。

⇒コベント・ガーデン~チャリングクロス…ラッシュアワーに巻き込まれた。電車はすし詰め状態。
 20時半ごろ帰宅。夕飯はラザーニャとベイクド・ビーンズとチップス。たいしたことしてないのにあっという間の1日。なんだか時間が経つのが速すぎる。


Bus to Bromley [旅]

10月3日(水)
 9時起床。くもり。今朝はいつもよりちょっと早めに家を出る。今日はバスパス(すべてのゾーンでバス乗り放題のパス・3.5ポンド)でロンドンまで行くことにしていた。まずは図書館で何枚かCDを借りたあと、近くのチキン屋でランチ。そのあとバスを乗り継ぎ、約1時間半かけてオックスフォードストリート到着。相変わらず人が多い。バーウィックストリートからソーホー、カーナビーストリート、そしてトッテナムコートロードを抜けてグッジストリートまであてもなく歩く。ロンドンはおもしろい建物や広告などがたくさんあって、ただぶらぶらしているだけで十分観光になる。何時間もうろうろして、いい加減疲れて帰りのバスに乗る。ロンドンのバスには、1階建てのごく普通のバス、2階建てのバス(いわゆるダブルデッカー)、そして普通のバスを2台つなげたアコーディオンみたいなやつなどいくつか種類がある。もちろん2階建ての先頭に座るのが見晴らしがよくていちばん楽しい。かなり背が高いので、並木道を通るときなどは木の枝にがんがんぶつかりながら走っていく。車体に傷が付こうがぜんぜん気にしないようだ。また1時間半かけてベケナム到着。都心からだいぶ離れたところにステイしているので、バスでの旅はちょっとした小旅行である。19時ちょっと前に帰宅。


 部屋に荷物を置いて、すぐまた外出。今夜は19時に近所の家のディナーに招かれていたのだ。招待してくれたデビーとジェリーは3年前にお世話になったアイルランド人の老夫婦。ふたりとも今年で80歳になるがまだまだ元気そう。ふたりは若いころにイングランドに働きに来て知り合ったらしい。おばさんのデビーの英語はとてもきれいで聞き取りやすく、ぼくのヘタな英語をいちいち正してくれるのでいい勉強になる。ジェリーはおしゃべりで、昨夜イーストロンドンのニュークロスという町で起きた事件(ギャング同士の撃ち合いで、一般の女性が犠牲になった)のことなどいろんな話を聞かせてくれた。ここ最近ロンドンでは若いギャングたちの抗争が絶えず、ドラッグがらみの銃犯罪が頻発しているそうだ。ずいぶん物騒な話だ。
 素晴らしいごちそうをいただき、お茶を飲んで帰宅したのは22時。おやすみ。


Alright, Mate? [旅]

10月2日(火)
 11時起床。またもや寝坊だ。今日はブレンダの息子マイケルと出かける約束をしており、13時にベケナムのどこかで待ち合わせる予定だった。ところが、ちょっとした行き違いがあり、彼に会えたのは14時半過ぎ。マイケルはぼくがシャワーを浴びている間にわざわざ迎えに来てくれて、ぼくがすでに外出してしまったと勘違いして帰ってしまったらしい。しかたないので彼の家まで直接行くことに。ブレンダの書いてくれた地図をもとに、バスを乗り継ぎ30分以上かけてようやく彼のフラットに到着。
 彼は8階建て高層フラットの6階にあるステューディオ(ワンルーム)で犬とふたり暮らし。この国では決していい住まいとはいえない。彼は以前、試験が難しいことで有名なブラックキャブのドライバーをしていて、当時は家をふたつ、タクシーを2台持つほどだったという。ところが、いろいろな問題が重なって精神的に病んでしまい、言語障害のおかげで今では何もできなくなっている。母親のブレンダでさえ、ときどき彼が何を言っているか分からないという。だから最初に誘われたとき、果たしてぼくが彼と二人きりで過ごすことができるのか不安だった。しかし、彼はいつもひとりだから誰かと出かけるのはいいクスリになるはず、というブレンダの要請もあって断ることができなかったのだ。どういうつもりなのか理解に苦しむところだが、まあこの国ではぼくも言語障害を抱えているようなものなので、似たもの同士なんとかやれるだろうという目論見があったのかもしれない。
 彼は絵が好きなのでいろんなギャラリーに連れてってやるとのこと。部屋でお茶を飲んだあと、さっそく電車でロンドンに出かけた。
今日のルート(ビクトリア駅から徒歩で)
⇒ウエストミンスター教会…美しいゴージャスな教会。
⇒バッキンガム宮殿…定番の観光スポット。
⇒ロイヤル・アカデミー・オブ・アート…その名の通りアカデミックなアートばかり。ぼくの趣味ではないのでいまいち。
⇒ピカデリーサーカス~チャイナタウン…中国人だらけ。それにしても今回見かけた中国人や韓国人は、日本人とほとんど区別がつかない。古着を着てコンバースを履く中国人なんて以前はいなかったぞ。
⇒ナショナル・ギャラリー…ここも趣味ではない。
⇒トラファルガースクエアからバスとトラムを乗り継いで20時半ごろようやく帰宅。

↑マイケル。雰囲気がややリアム・ギャラガー似。

 というわけでギャラリーはあまり楽しめなかったが、彼と過ごした時間は有意義だった。なかなかうまくコミュニケートできず、気まずい場面もあったが、冗談を言ったり笑顔を見せてくれたときは、彼とはこれからもいい友達でいられると思った。本来なら彼は絵画と犬とファンク音楽をこよなく愛する普通の英国人なのだ。今日はぼくにとって忘れられない1日になった。


タダより安い物はなし [旅]

10月1日(月)
 夕べ夜更かししすぎて10時半ごろ起床。今朝こそ早起きしようと思ってたのに。外は雨。遅い朝食をとって12時前に出かける。
⇒ブリックレーン…wifiがタダで使えるカフェ(スペインにはたくさんあったが、イギリスは有料のところがほとんど)でメールチェック。しばらくウィンドウショッピングして、チキン屋で遅めのランチ(3スパイシーウィングス+チップス・1ポンド)。
⇒ボンドストリート~カーナビーストリート~ソーホー…あてもなくぶらぶら歩き。ソーホーのバーウィックストリートでは道路が閉鎖され、警察と消防車と野次馬が集まっていた。何かあったのか?旅行者のぼくには関係ないが。
⇒ピカデリーサーカス…人が多すぎるのですぐ退散。
⇒20時前に帰宅。テレビでぼくの大好きなオアシスのニューシングル「Lord Don't Slow Me Down」のワールドプレミアを見た。とはいえどうせすぐyoutubeにアップされるんだろな。


英国再考②
 5年前はそうでもなかったが、現在のロンドンはフリーペーパーがすごい。夕方になると町のいたるところで無料の新聞が配られる。配布されているのはおもにMETROとTHE LITE、thelondonpaperの日刊3誌。サイズはThe SUN などと同じタブロイド判で、どれも40ページ以上あり、かなり読み応えがある(もちろん辞書必須)。内容は、記事のボリュームこそ劣るが街角で売られるEvening Standard やDaily Mail などの新聞とほとんど変わらず、普通紙のダイジェスト版という感じ。その日のニュースを知るためだけなら、わざわざお金を出して普通の新聞を買う必要などないだろう。電車や地下鉄に乗る人はフリーペーパーを読んでいるか携帯をいじっているかのどちらかだ。夜になると道端や電車内にはフリーペーパーのゴミが散乱する(東京でもMETROが配布されているというが、イギリスほどポピュラーではないのでは)。
 METROはおもに駅に配置されているラックに積まれていて、政治・経済ニュース中心。thelondonpaperはぼくのお気に入り。ゴシップが充実しており、LONDON LAST NIGHTというコーナーは、ロンドンに住むセレブたちの昨夜のようすを写真つきで紹介していて面白い。CDレビューや翌日ロンドンで行われるギグの情報も満載。THE LITE もゴシップネタが多い。
 イギリスは新聞発祥の国ながら、新聞の売上げは世界第1位の日本には到底かなわないという。ただし週末の普通紙は内容、ボリュームとも充実していてがんばっている。別冊付録が盛りだくさんで、おまけに古い映画のDVDや人気バンドのコンピレーションCDなどが付くことも少なくない(昨日のDaily Mail にはトラビスの12曲入りベスト盤が付いてた)。とはいえ、こんだけフリーペーパーが充実していたら、ますます新聞の売上げが落ちるのではないかと心配になる。
 余談。今日のthelondonpaperによると、「もうすぐ出るシャーラタンズのニューシングル"You Cross My Path"は無料でダウンロードでき、また10日後にリリースされるレディオヘッドの新作アルバム"Rainbows"は、購入者がオンラインでダウンロードしたあと、自分で好きな値段を決めることができる。つまり、1ペニー支払えば彼らのアルバムを手に入れることができる。今後、アーティストたちはコンサートだけで利益を稼ぐようになるだろう」とのこと。ほんとか?どうやらこの国では、無料で手に入るようになりつつあるのは新聞だけではないようだ。


サンデー・サンデー [旅]

9月30日(日)
 11時半ごろ起床。ハウスメイトのレオナルド(伊)のお姉さん、アレサンドラが今日帰国するというのでお見送り。両親が故郷のボローニャでB&Bをやっているらしい。ハウスメイトのよしみで、イタリアに来たらタダで泊めてくれるそうだ。ラッキー。レオナルドときちんと話をしたのはこの日が初めて。なぜかというと、彼は通勤に片道2時間もかかるところに勤めていて、ウイークデイはいつも朝6時に出かけていき、帰ってくると早々と寝てしまうので、先週は夜中に一度顔をあわせたきりだったのだ。こっちで建築関係の仕事をしていて、ちょっとキアヌ・リーブス似のナイスガイである。そのあと、毎週末やってくるブレンダの息子マイケルと3年ぶりに再会。彼はぼくに素敵な絵をプレゼントしてくれた。すごく親切でいい人なのだが、じつは彼は精神的に問題を抱えていて病院に通っている。最近彼の周りで深刻な出来事が起こり、病状はさらに悪化しているようだった。しかも前に会ったときと比べてかなりやせこけてしまった。少しでもよくなること願うばかりだ。午後はブロムリーに出かけた。ちょっと買い物をして18時ごろ帰宅。夕飯はサンデーディナー(ローストチキン+ローストポテト+ボイルド野菜+プディング)。

↑レオナルドとアレサンドラ

英国再考①:
とにかく町が汚くて荒れている。(てか日本がきれい過ぎるのかもしれないが)ゴミやタバコの吸いがら、新聞・雑誌、食べ残しのポイ捨ては当たり前、バス・電車内ももちろんゴミだらけ、そこらじゅうに犬のフン、どこでも路上駐車、バスストップのガラスは割れている...挙げればきりがない。中国が来年のオリンピックに向けて町の環境を改善しようと躍起になっているが、その次の開催国であるイギリスも他人事ではないと思う。ただ、ぼくらも見習わなければならないのが、見知らぬ人を思いやるところ。町を歩いていてすれ違いざまにちょっとでも触れるときちんとあやまる。先にドアを開けた人は、次に来る人のためにドアを開けて待っていてくれる。バスを降りるとき、店を出るとき、買い物をしたときなどは必ずお礼をいう。お年寄りや子供づれの女性には、たとえチンピラ風の若者でも席をゆずる。このあたりは物の本にもよく書かれてあるとおりだ。紳士淑女の国といわれる所以だろう。ただし店の店員はいつも横柄(こっちが外国人だと分かるとうそをつくこともある。とくにおつりはしっかり確かめよう)。

↑OPEN ALL HOURS と書かれてる。ゴミはゴミ箱へ。


虎の尾を引かば [旅]

9月29日(土)
 10時半ごろ起床。今朝はまずまずの天気。午前中は部屋で過ごし、午後は5年前にステイしていたときによく通っていたベッケナムの図書館へ。久しぶりの図書館はレイアウトが少し変わっていて、CDとDVDのストックが増えていた。PS2のゲームソフトもある。イギリスの図書館は何でも貸してくれる。(本以外は有料)
 いったん帰宅し、チェコ人の友人Radek(ラデック)に電話してみると、今日は休みなのでぜひ会おうとのこと。以前通っていたカレッジ近くのパブで30分後に落ち合うことに。すぐに家を出たが、バスがなかなか来ず少し遅刻して到着。5年ぶりに再会したラデックは太っていて見違えた。当然ながら、5年前にステイしていたときに親しかった友人のほとんどは帰国してしまったのだが、ラデックはいまだにイギリスに居残っている数少ない友人のひとり。ぼくが初めて彼に会ったときは、彼はまだイギリスにやってきたばかりで英語もろくにしゃべれず、イギリス人の家庭でオーペア(住み込みで子供の世話をする仕事)をしていた。ところが彼はこの5年の間に工事現場や庭師、ミニキャブドライバーなどの仕事を転々としたあと、独学でシステムエンジニアの勉強をして、現在はIT関連の会社に勤めている。おまけに英語もぺらぺらになってて、車まで持っている。いまだ勉強を続けており、次の水曜には資格取得のテストがあるという。えらい。こんな立派なヤツほかにいないぞ。車で好きなところに連れてってやるというので、となり町のブロムリーまでドライブ。パブにてビールとサイダーで乾杯して、ランチをおごってもらった。そのあとは彼のフラットにおじゃますることに。そういえば、この国では事実上、飲酒運転OKらしい。もし見つかっても、飲酒だけなら警告だけですむという。今さらながらちょっとびっくり。彼のフラットはHoner Oak Park というところにあり、チェコ人、スロバキア人、イギリス人あわせて5人でシェアしている。少々汚いが、なかなか住み心地のよさそうなフラットだった。チェコビールを振舞ってもらったあと、彼の部屋で少し休ませてもらってから22時ごろ部屋を出る。今夜はロンドンブリッジにあるSeOneというクラブのイベントに行く予定だったのだ。彼とは金曜にまた会う予定。

↑ラデック(33)
E Lets Lightning SeOneには23時ごろ到着。今夜は「Insomniacs Ball」というイベントで、20以上のバンドやDJがプレイするちょっとしたインドアフェスティバルだ。今夜のヘッドライナーはUffie、Feadz、Sebastian など。1時間以上も遅れて出てきたUffieは赤いほっぺたのきゃぴきゃぴした女の子という感じ。それにしてもすごい人だかり。この日はみんなUffie目当てだったようだ。彼女はというと、ルックスとは対照的なちょっと下品なラップを挑発するように演る。前の方の人たちが写真を撮りまくっていてなんだかアイドルのコンサートみたいだったが、貫禄十分でかっこいい。「First Love」最高。ほかのラインナップでは、Pull Tiger Tail というインディーバンドが素晴らしかった。「Let's Lightning」と「Even Good Kids Make Bad Sports」は疾走するようなギターにぐっとくる泣きメロが乗っかって何度も聴きたくなる名曲。客の入りはUffieに押されてちょっと振るわなかったけど、今後期待大な新人だ。

ナイトバスを乗り継いで、早朝5時半ごろ帰宅。


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