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サマソとラブボに関する長いブログ記事ぞ [音楽]

金曜は休暇をとって幕張へ行ってきた。夏のお楽しみサマーソニック。なんでも今年で10年目だそうで、会場の入口には往年のポスターがずらりと展示されていた。「この年のラインナップは最高だったのさ。この年の○○のパフォーマンスは忘れられないね。サマソニも年を追ってつまらなくなってきたね」と、一緒に行ったちょうど10こ年下の友だちを閉口させた。
本当に蒸し熱い一日だった。

フェニックス
新作はすごく気に入ってる。Love Like A Sunsetのような、宇宙みたいな壮大な曲もかっこいい。もう十分サブステージのトリでもいいと思うが、あいかわらず出番は早いな。ボーカリストのトーマはインスト曲のあいだステージに寝そべっていた。まさか新型インフルエンザだったとは…(知らんけど)

ジャック・ペニャーテ
ビーチ・ステージは遠い。メッセからすぐのところなのに、ものすごい遠回りをさせられて20分以上歩く。客少なめ。新作はかなり凝ったつくりで、デビュー作の彼の(よい意味で)軽いイメージとはかけ離れてた。でもやっぱライブは軽快で、新作の曲の良さがより際立つ結果に。Tonight's Todayはライブで聴くべきだと実感。途中、ものすごい土砂降りで中断。

エイフェックス・ツイン
彼を最後に観たのはDrukqs発売の頃だから、かれこれ8年ぶり。長いブランクや方々から聞こえるいろんな逸話のせいで、ここでちゃんと真面目にやってくれるのかちょっと心配してた。最初は知らない曲が続いてキョトンとしてしまったが、どうもAFX名義の新しい曲とかやってたらしい。終盤の盛り上がりはいうことなし。そこらじゅうに映し出されるリチャードの顔やら人の死体やらのグロい映像がダークな高速ブレークビーツとマッチして、ものすごい気持ちいい。やっぱり大好き。
aphex-twin-summer-sonic.jpg
↑でももしかしたら、ただCDかけて真剣にエロビデオ見てるだけだったりして。

ゆらゆら帝国
曲はほとんど知らないのだけど、一緒に行った子のすすめで見に行った。これが!なぜ今までミスってきたんだろう!さわやかなギターポップを、きわめて陰湿にねちっこくやる、みたいな感じ。これが非常に心地よい。帰ってきて、あわてて彼らの音源集めてます。

砂原良徳
約10年越しの初まりん体験。これまでどんだけ長いこと彼の作品を聴いてきたか。なんかいまだに信じられない。ライブは非の打ち所なし。曲は基本CDまんまなのだが、あのおしゃれなラウンジ音楽みたいな曲たちが、生で大音量で聴くとかなりアッパーになってびっくり。ちょっと暴力的ですらある。747 DUBがしばらく頭から離れなかった。

No Boys,No Cry Original Sound Track









↑いつのまにか出てた新作。

今年は昔から思い入れのあった人たちをまとめて観られて満足。過去何度も来てるけど、サマーソニックはフェスティバルというよりいくつかの旬なバンドをリーズナブルに見られるショーケースライブ。便利で快適だから好きなんです。日本でいわゆる「フェスティバル」を体験したかったら、足をのばしてフジロックに行かねばならない。フジロックは、行けば確実に幸せな時間を過ごせるのは分かっているのだが、高いチケット代とか旅費なんかを考えるとちょっと敬遠してしまう(フジ3日だと、ヨーロッパ行くフライト分くらいかかるのでは?)。

こないだ7月18日の土曜に行ったロンドン近郊のヴィクトリアパークで開催のLovebox Weekenderは、なかなかどうして愉快なフェスティバルであった。こちらは小規模ながらフリーマーケットや屋台村、はたまた移動遊園地などもあり、子供も大人も家族連れもカップルも、週末に地下鉄でひょいと行って楽しめる本格的なフェスティバルだ。
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…こう書くと、ほのぼのファミリーの牧歌的で清潔なのを想像するかもしれんが、ここはイギリス。ステージ前方ではビールが飛び交い、ごみや吸い殻をゴミ箱に捨てる人はいない。そこらにポイ、だ。数メートルおきにあるバーはどこも長蛇の列で、人々は次々に両手一杯にビールをかかえて出てくる。で、当然トイレは例によっていかついことになっているのだ。まあ、一晩でさんざん散らかった公園は、清掃業者さんが来てきれいに掃除してくれるので、またすぐに元通りになるのは分かっているのだが、日本からの旅行者なら誰もがけしからんと思うはず(日本のフェスティバルはマナーいいし、ゴミとかはボランティアにやってもらってるのだから、会場の清掃費用があまりかからないぶんもうちょっとチケット代安くならんのかな。素朴な疑問)。
お祭りのときぐらい徹底的に楽しもう、ゴミはきちんと捨てるという社会的な行為さえ忘れて!、という欧米人の能天気さがうらやましいのも事実。郷に入れば郷に従え、で、私は欧米精神で楽しんだ。エヘッ。
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ダン・ブラック
今風。来年まで生き残っていられるか不安になるくらい。だってフランス語なまりのフニャフニャしたMC(ぜったい「○○ざんすー」って言ってるよこいつ)とか、やたら派手なピンクのタンクトップとか、チャラチャラしすぎなのだ。ただしメロディーメーカーとしての才能は素晴らしいと思う。U+MeとかSymphoniesとか名曲ぞろいのデビュー作はおすすめ。

Un









フローレンス+ザ・マシーン
きわどい衣装。雨のなか、ステージを元気いっぱい走り回るが、とても新人とは思えない貫禄。じつは若くないだろ?歌声がきれいで聴き惚れる。イギリスではいま彼女らのアルバムがすごい売れてるみたい。

フレンドリー・ファイアーズ
サブステージのトリ。尋常じゃないくらいすごい盛り上がりを見て、こちらでの人気ぶりにびっくり。人が多すぎて、例の気持ち悪い腰ふりダンスが見えずちょっと残念だった。彼らがやる21時ごろから日が落ちてきて本格的に寒くなってきたのだが、新曲Kiss of Lifeはサンバっぽくて夏にぴったり。みんなといっしょに踊り狂って冷えた体もぽかぽかに。

デュランデュラン
フレンドリ―ファイアーズ後にダッシュでメインステージへ移動。こちらも当然大人気。(私はよくは知らんが)懐かしのメロディーでお父さんもお母さんも若い子もみんな一緒に声をそろえて歌ってた。平和だなー。
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途中雨に降られたり、すごく寒くて震えたりもしたけど、ここ数年はずっとサマーソニックばかりだったので久しぶりに「フェスティバル」を楽しめた気がした一日だった。

年取るにつけ明らかに体力が落ちてるのが気にかかるが、これからもできれば年に1度はこんなお祭り騒ぎに参加したいものです。

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コメント 2

desktop

こんにちわ!
メッセ金曜日行ったのですね。フェニックス Love Like A Sunset 見たかったです。あとペニャーテは雨と相まって、かなりのインパクトだったとどこかで読みました。ゆら帝は10年前くらいにマイブームでして、その頃から見た目ぜんぜん変わらないので、やっぱり妖怪なんじゃないかな・・・

今年もフジに行ってきましたよ。田舎者のわたしはコンクリ上より森の中の方が落ち着くので、毎年予算を立てて行くのです!体力低下と反比例して、出て行く金額は上昇中。大人買いみたいな感じです・・・ オアシスはUKじゃおじさんのものなのですね。フジでは老若男女が見てたけど、大雨のためビールを浴びるように飲んでる人はいませんでした(トイレも大変だしな) 雨がかかるけどがんばって歌っていたので、安心しました!

by desktop (2009-08-09 21:18) 

赤村夏徳

いつもコメントありがとうございます!フェニックス、次の日の大阪キャンセルしたらしいですねー。やっぱり新型? ペニャーテのときはまさに土砂降りで、逃げるようにステージから引っ込んでいきました。でも楽しかったな。ゆらゆら帝国、気持ち悪いけど格好いいですね。確かに妖怪!10年も前からチェックされてたんですね。私ももっとはやく聴けばよかった。ボーカリストの人が描くジャケットのイラストがめちゃくちゃ上手で感心しました。フジロックのオアシス、どうでした?イギリスではおやじ率高いですよ。もちろん若者もいるけど、どっちかというとスタイリッシュではないです。
by 赤村夏徳 (2009-08-15 19:20) 

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