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続・わsちんgちめⅢ [パーソナル]



ブランニューチャンピオンついに公開。これ、去年暮れのライブでやってたやつじゃないか。



A Brief History of Love









これ気持ちいい。シューゲイザーというのは、むかしはノイズがやけに耳ざわりに聞こえたものだが、いまや一種のやすらぎですらある。




12月最初の週末は遊びまわってヘトヘトになった。土曜は雨の中、James Yuillのインストアライブを見に渋谷のHMVへ行き、そのあとmのショッピングにつきあい北青山、夜は下北沢にて友人のイベント。日曜は、午前中に恵比寿で英会話、昼飯を食ったあと、りんかい線の電車に乗って新木場でBritish Anthemsのコンサート。楽しんだ充実した。これまで私は、わりと休みの日でも仕事とか将来のこととか考え考えすぎて気持ち悪くなったりすることがあった。とくに最近は会社のパフォーマンスレビューとかもあって気を張っていた。少し前の東洋経済で、ある起業コンサルタントが「バランスよく人生送るには、3つ以上のコミュニティに属する必要がある。会社と家庭だけだと精神的に追い込まれてしまうで」みたいなことを言っていた。ライフワークバランスがだいじ。というわけでこれから休日はなるべく遊びます。若いときみたいにDJとかもやらせてもらいたいです。


以下British Anthemsの感想など
●Two Door Cinema Club、出番前、マイクチェックの「ヘイヘイ、ワンツー、恥ずかしーな…」ってのが印象的だったのだが、あとでブラックマヨネーズの小杉がおんなじフレーズのギャグをやっていて笑ってしまった。なぜアイルランドの田舎のバンドがブラックマヨネーズと被ったのか…奇妙だ。ライブは、曲よし演奏よしで、インディーダンスロックの優等生といった感じ。

●James Yuill、想像してたとおりシャイで良い人そうな感じ。年齢聞いたら恥ずかしそうに答えてくれた(ずっと気になってたのだ。彼の歳は…軽くショック)。新曲がなにやら90年代のJ-popのクリスマスソングみたいで今の気分にばっちりはまった。独りでダンシーなのとフォークをやる、というとBeckみたいだけど、彼とは見た目もテイストも正反対。どうやっても湿っぽくなってしまうとこがイギリス人らしい。まさに泣きながら踊れるライブだった。ただ、No Surpriseはしっぽりとアコースティックでやって欲しかった。

●Bombay Bicycle Club、これが凄かった。とくにシンガーの彼がとにかく気持ち悪くて好感が持てた。小学生くらいのときによくいた「誰から話しかけられてもまったく気づかないくらい没頭してマンガとか読んでるヤツ」をふと思い出した。こういう世界で成功するポイントのひとつは、本人たちがどれだけマジか、ということじゃないだろうか。モテたい、有名になりたい、リッチになりたい、が先に出てしまう人たちは、本当にマジで音楽をやっている人たちにはかなわない。その点、このバンドは信用できる。見た目がぐだぐだだろうとおかまいなし、何かに取り憑かれ、まるで引きつけを起こしているみたいに音楽に没頭する彼は、(たしかに気持ち悪いが)間違いなくマジである。いうまでもなく、曲はどれも素晴らしい。

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I Had the Blues But I Shook Them Loose








Return of the Champion [音楽]




来年1月25日発売、Lightspeed Championのニューシングル「Marlene」のスニークプレビュー。何度見てもワクワクする。アルバムは来年の2月だそう。2月!!?? 気が遠くなるくらい先の話だな。



夏の日の1994 [パーソナル]

保険屋のおばちゃんにジュリアナ東京に連れてってもらった。どうやって踊ればいいか分からなかった。お立ち台ではゴージャスなお姉さんたちが踊っていた。慣れないお酒を少し飲んだ。東京湾ナイトクルーズに連れてってもらった。出来たばかりのレインボーブリッジを下から見上げて、都会ってごつかなあと思った。慣れないお酒をたくさん飲んだけど、船酔いはしなかった。渋谷ででっかいCD屋さんを見つけた。おびただしい数の洋楽CDがあった。輸入盤は日本語が一切書かれてなくて、ワケ分からなくて、ひどくオシャレに見えた。でも解説や歌詞がついた日本盤のほうを買った。Oasisっていうイギリスのバンドがメチャクチャかっこよかった。Beatlesの再来とかいって、音はぜんぜん違うじゃないか。でもなんか通じるものがある。いつかイギリスに行ってみたいと思った。



まあ、べつに私のしょうもない思い出はどうでもいい。15年も前なんて頑是ないただのクソガキだった。なんで突然1994年かというと、Vice Magazineの最新号が1994 Issueだったから。
↓ここでダウンロードできる。日本版は来月。
http://www.viceland.com/pdf/downloads.php?dl=v16n10_uk.pdf

解散してしまったOasisについて、彼らの影響で現れた「New Lad」の記事でさんざんバカにしつつも、レコードレビューin 1994での、Definitely Maybeの10点満点の評価『彼らはthe heavy-metal Stone Rosesで、the sex Beatlesみたいだった』を見ると、やっぱViceもちょっとショックなんじゃないの?と思ってしまう。
当時書かれた、アメリカのティーンネイジャーの女の子がKurt Cobainに宛てた手紙。ローマで自殺未遂した彼の安否を気遣った赤裸々なファンレターだ。その数週間後にKurtは自殺してしまうわけだが、そのニュースを知ったこの子はどうなってしまったのだろうか。
この女の子にものすごい同情してしまった私。Oasis、やっぱ寂しいなー



Definitely Maybe






わsちんgちめⅡ [パーソナル]

書きかけでほったらかしのごみ記事、まとめてアップ。

●オーウェル「動物農場」を読んだ。全体主義への批判とかうんぬんはさておき、物語がめっぽうおもろい(ソ連の体制をそのまま動物に変換したパロディらしい。つまりソ連自体がおもろいんだろう)。ラストの展開は本当に衝撃的。「エーー!?」って声に出しておどろいた。

動物農場 (角川文庫)









●9月の連休中に訪れた牛久大仏は、全長120m。自由の女神の倍以上あり、奈良の大仏などはこいつの手のひらに乗ってしまう。晴れた日には六本木ヒルズからも見えるとか。
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●12月にJames Yuillが来日する。個人的にはLightspeed Championに負けないくらい大好きなシンガーソングライター。「No Surprise」は大大大名曲なんです。(左の人。見ての通り)ビジュアル的に残念なので、日本で見られる日が来るとは思ってもみませんでした。いやあ楽しみ。
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●木曜は会社帰りに「パイレーツ・ロック」の試写会へ行った。60年代イギリスに実在した海賊ラジオをモチーフにしたちょっとHなドタバタラブコメディ。印象的だったのは、DJの一言に一喜一憂し、音楽を聴いては踊り狂う人々のようす。いまみたいにインターネットやipodがない不便な時代ならではのこの光景は、見ていて逆にうらやましくなるほど。昔も捨てたもんじゃないなとおもた。
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●週末はMumford & Somsを聴き倒す。ダミ声ボーカルとアコギとバンジョーとウッドベースが哀愁ただよう古くさいカントリーを鳴らす。新しいことを拒絶してるみたいに見える彼ら。実際、産業カントリー(Hick Hop…)を小バカにし、最近のポップミュージックは聴かないという。若いのに徹底してるな。だから好感が持てるのかも。演歌か!と思うくらいエモーショナルな「Winter Winds」は何度聴いてもQooooとなる。

Sigh No More







おもしろコント [音楽]

金曜の夜はTemper Trapというバンドのコンサートへ行ってきたなんかで応募して当たったやつだったしアルバムは一応聴いてたけどなんか全部おんなじような曲だなあとか思ってたのでタダだしちょっと見てつまんなそうだったらすぐ帰ろうと考えていたのだがなかなかどうしてこれがかなりいけた久保田利伸をさらにゴリくした感じのボーカリスト(インドネシア人らしい)がなんかウホウホ言ってんなと思ってたら歌い出すとやけにきれいな声で驚いUntitled.pngUntitled.pngUntitled.pngUntitled.png
たあんな瑞々しい声でのびやかーに歌われるとなんかぞくっとしてしまう軽い印象の曲もライブだとすごくタフな感じでブンブンドンドンいってDrum Songなんかまるでお祭り騒ぎな雰囲気で楽しかったラストのScience of Fearはステレオで聴くよりライブのほうが数段よい曲の典型みたいな曲イギリスでバカ売れしてるのも分かるような気がした久しぶりに時間を忘れさすライブであった来年はきちんと金払ってまた見に行くよ
Conditions




わsちんgちめ [音楽]

ついについに!Admired King of Masterpiece Recordsによる2000年代ベスト10が発表されました。
それにしてもこのセレクト…AlfieもLightspeedもGomezも入っている。
日本のバンドも入っていますね…


(10) Heathen Chemistry
Oasis

Heathen Chemistry




(9) †
Justice

Cross




(8) A Word In Your Ear
Alfie

A Word in Your Ear




(7) How We Operate
Gomez

How We Operate




(6) Turning Down Water For Air
James Yuill

Turning Down Water for Air




(5) The World Is Mine
Quruli

THE WORLD IS MINE




(4) Final Straw
Snow Patrol

Final Straw




(3) Drukqs
Aphex Twin

Drukqs




(2) Falling Off The Lavender Bridge
Lightspeed Champion

Falling Off the Lavender Bridge




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(1) Silent Alarm
Bloc Party

Silent Alarm





このリストのなかでいちばん新しいのは、近ぢか来日するJames Yuill。去年発売された2枚目のアルバムは「懐かしいけど新しい」「悲しいけど楽しい」みたいな、なんともいえない魅力がある。今年に入ってずーっと聴いている作品。FireとEarth(エレクトロとアコースティック)バージョンを集めたリミックスアルバムもおもしろい。
OasisのHeathen Chemistryでスタートした00'sはワクワクしっぱなしだった。しかし、もはやOasisはNo Longerで、Liam Gallagherは新たなパートナーとしてミツバチマンを迎え入れたらしい。2010年代はOasisの新作を聴くことができないのか。
2010年代はどんな人たちが現れるのだろうか…


最近気になるのは;

Sigh No More





Mumford & Sonsは、生理的に大好きなしわがれ声(e.g.;真心の倉持、GomezのBen、OasisのLiam、etc...)のボーカルがたまらない。テケテケいうギターがたまらない。James Yuillもそうだが、いま私の中ではフォークが琴線なのか。われながら渋い。


No Limits, No Control(=どこまでも意味なし!エヘッ) [映画]

連休1日目は有楽町へ、Limits of Controlという映画を観に行った。途中、睡魔に負けてついうとうとしてしまった。本当に退屈で、おもしろくなかった。しかし帰ってから気づいた。こいつはとんでもない映画やで!
なぜなら:
ストーリーは、表面上はじつにベタな殺し屋もの。ある殺し屋が、いろんな謎に遭遇しながら旅をし、最後には悪い奴を殺す。だがこれはいわゆるふつーの殺し屋映画とはまったくの別もの。なぜなら、劇中に登場するすべてのことがらに「答えがない」のだ。どういうことかというと、主人公の男はいっつもカフェで2つのエスプレッソを、2つの別々のカップで注文する。なぜか? 男は旅先で抽象的な助言をくれる謎めいた人たちと出会う。そのたびになにやら暗号が書かれた紙きれを手に入れるが、それをすぐに食べてしまう。なぜか? その紙きれはいつも同じボクサーの絵が描かれたマッチ箱に入っている。なぜ? 見張りがうようよいる悪のボスのアジトの地図を手に入れるが、即燃やす。にもかかわらず易々と侵入。悪のボスとの戦いは一瞬で終了。アクションシーンはなし。なんでよ? いま思えば他にも細かい謎が数えきれないほどたくさんある。とにかく、すべてが徹底的に思わせぶりで気がかり。どうなる?なんでなん?と観ている人は気になってキョトーン。最後のボスなんて、いかにも悪そうなことをそれらしく言うが、いったい彼が何をしでかしたのかさえわからない。しかし、それらの謎が明かされることは一切ない。ただのひとつも、である。複雑な伏線を張るだけ張ってほったらかしで終了。じらすだけじらしてさようなら。だから、多くの私のような「おもろい映画を観に来たひと」にはボーーーリングだったのだ。しかし、この映画のすごいところは、これらの愚行(この映画の場合は愚行ではないのだが)を、監督の意向でやっているということ。上のボールドにした単語はいかにも意味深だが、これらにはすべて、最初から意味なんぞないのだ。これらを気に留めてしまうということは、したり顔でスマートな探偵をきどり、謎を解こうと必死になっている私たちをバカにする監督の、まったくの思うつぼにはまったということだったのだ。この事実に気づいたときのスッキリ感は半端ではなかった。おもしろくなければないほど、すっきりして満ち足りた気分になれる映画なんて今まであっただろうか…長い文章な…

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とはいえ、これはあくまで私個人の意見なので、ほんとうはきちんと意味があって、すべてに答えが用意されているのかもしれないのだが。ネットでいろんな人の批評を読むと、「観客の想像力に挑戦」とか「いろんな解釈ができる」映画だという人が多く、http://www.ryokojin.co.jp/tabicine/limitsofcontrol.html←の解釈はすごく知的で賢いなーと思った。少なくとも「映像がスタイリッシュ」とか「スペインの景色が美しい」「俳優の存在感が素晴らしい」「音楽がやばい」(たしかにBorisはいいけど。サントラ買いました)とかのしょうもないオシャレ系映画では決してないと思う。

Limits of Control








私は単純な性格なので、ひとりで勝手に納得して大満足してしまったが、決しておすすめはしない。ただ、ブロークンフラワーズを観ておもしろいと思った人は絶対に観に行くべき。あの映画と同じかそれ以上の満足感が味わえる(BFも見終わったときは??だったのだが、あとでネットで検索しまくって、最後に車で走り去るアホっぽい若者がビル・マーレイの実の息子だとわかって目からウロコが落ちまくり、えも言われぬスッキリ感を味わった。いま思い出してもわくわくする)

definitely, not maybe? [音楽]

『oのギタリスト、辞める』

こんなのはこれまで何度もあったし、その度にヒヤヒヤさせられた。今思えば、こういう危ういところも彼らの魅力ではあった。しかし今回は公式発表。さすがにやばそうな雰囲気だ。どうなる?



Brüno [旅]

…旅行記つづき

7月16日(木)
この日から1泊2日のブライトン旅行。すっきり晴れて、天気は最高だ。これも日頃のおこないがよいおかげだろう。ヴィクトリア駅から約1時間の列車の旅(往復27.9ポンド)は快適で、あっという間だった。ホテルはビーチのすぐそば。ラウンジからはブライトンピアという有名な遊園地が見える。フィッシュ+チップスのランチの後は、ここからさらにローカルバスで約1時間かけてセブンシスターズ国立公園に出かけた。ところが夕方ブライトンに戻りさあビーチへ、というタイミングでひどい雨が降り出した。町へ出てもお店はすでにどこもやってない。
ちょっとすねながら夜はフランチャイズのグルメバーガーというレストランでアボガドのハンバーガー。
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近くのお店で食べたフィッシュアンドチップスがじつにうまかった。誰かが「ブライトンのフィッシュ+チップスはうまい」と言っていて、こんなジャンクフードにまずいもうまいもあるかいと思っていたが、これホントにおいしかった
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セブンシスターズとは、大昔の映画「さらば青春の光」で主人公が最後に飛び降りた崖だ。白い石灰岩でできた高さ100メートルもある断崖絶壁。壮大な自然の厳しさと美しさに唸る。私は高いところは苦手ではない方だが、さすがに足がすくんだ
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夜、雨のブライトンピア

7月17日(金)
午前、雨はいっこうに止まない。すばらしい。いかにもイングランドのビーチリゾートという感じではないか。気を取り直して町を散策してみる。ブライトンはモッズ対ロッカーの暴動のイメージとはかけ離れた、こぢんまりしててかわいい町だ。ロンドンへ通勤してるサラリーマンも多く住むらしく、東京でいえば鎌倉のようなところか。おみやげ屋さんや99pショップを巡って、13時ごろロンドン行きの電車に乗る。
アールズコートのホテルに再チェックインし、少し休んでからまたお出かけ。地下鉄スローンスクエア駅で降り、キングズロードのサーチギャラリーへ(ここは来るたびに移転してる気がするな)。車いすに乗ったじいさんたちがうようよと動き回るインスタレーションや、斜めからの視点で歪んで見える人々をそのまま3D化した彫刻作品(説明ヘタですいません。写真見てください)などが印象的だった。ここの作品はアートというより大人も楽しめるおもちゃみたい。いつも誰が見ても分かりやすくおもしろい作品が多いので、みんなにおすすめできるギャラリーである。いつの間にか入館料がタダになっていた。
その後はミュージカルLion Kingを観にウエストエンドへ向かう。途中John Lewisでお気に入りのデッキシューズ(ついにデッキシューズが似合う年になった)を見つけてごきげんに。ところが開演に遅刻しそうになり、うっとうしい大雨でずぶぬれになりながら走り、やっとのことでシアターに到着する。舞台は素晴らしかった(ここで改めて思った。やはり欧米人は、コンサートしかりミュージカルしかり、エンターテインされたときのリアクションがピュアというか、悪くいえば子供っぽいというか、ごく素直に「いま私は楽しんでいる」を表現する。すると連鎖的に周りにいる人もつられて楽しくなってゆき、会場全体がそんな空気になる)。
そんなわけで動物人間たちを堪能したあとは、旅行者のごった返すレスタースクエアでチャーハン+エビチリ+焼きそば+タイカレーを食べる。いまいち。
宿に着いたのは深夜12時すぎ。
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これこれ。韓国人アーティストの作品らしい。

7月18日(土)
実質の最終日。朝は晴れ。午前中は宿近くの大きなテスコで最後のおみやげ買出し。ネットで帰りの飛行機のフライトチェックインをすませたあと、近くの食堂で昼食。お肉とチップスのてんこ盛り。
この日のメインイベントは週末ヴィクトリアパークで行われるLovebox Weekender。道すがら、オールドストリート駅で降りてVice Magagineが経営するパブOld Blue Lastと、私が勤めてる会社のヘッドクォーターのビルなどに寄り道したあと、リヴァプールストリートからまた電車に乗って目的地のヴィクトリアパークへ。最寄りのマイルエンド駅からは少し歩くのだが、なにやら奇声を上げながらはしゃぎまくる若者グループの車や、すでに歩道に散乱するゴミやビールの空き瓶や缶を見て、嫌でも気分は盛り上がる。フェスティバルは、これまたくそ楽しかった!
会場で食べた焼きそばでは少しもの足りなくて、帰りにケンタッキーでスパイシーウィングスを食べる。宿には12時すぎ到着。
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フェスティバルではずっとGeymerというブランドのCiderを飲んでた(みんなが持ってる赤いカップのやつ)。最初は妙な後味に引くがだんだんクセになってくる。なんで日本でサイダーが流行らないのかしら。苦いビールと違って、甘くて女の子でも飲みやすいのに。サイダーを売れよ日本の酒屋

7月19日(日)
帰国日。チェックインも済ませていたのでゆっくり出発。空港にて美味しいステーキアンドエールパイを食べる。12時半の便で翌日朝9時に成田到着。東京はさらに蒸し暑くなっていた。



*今回ロンドンで見つけたナイスワン②
Bruno
Brunoとは、街角や地下鉄のポスター、バス停やバスの車体など、ロンドンのいたるところで目に飛び込んできた半尻出してるこの男だ。いま大人気のイギリスのコメディスターSacha Baron Cohenの新作である。私が行ったのはハリーポッターの新作が始まった週だったが、それまで断トツで1位だった。Ali Gではラッパーにあこがれるアホな白人、Boratでアメリカの文化を皮肉った彼が、今度はオーストリア人のゲイを演じている(Boratと同じ手法。Jackassとマイケルムーアのドキュメンタリーを足して2で割ったような映画)。あまりにゲイのステレオタイプを上手に演じすぎたために、LGBT(同性愛者)の団体から批判を浴びて話題になっているらしい。これは絶対におもろい。日本では公開されないだろうし字幕ないと分からない。DVD出るまで待ちきれん!
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Bruno watch the trailer



アリ・G [DVD]ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 <完全ノーカット版> [DVD]


サマソとラブボに関する長いブログ記事ぞ [音楽]

金曜は休暇をとって幕張へ行ってきた。夏のお楽しみサマーソニック。なんでも今年で10年目だそうで、会場の入口には往年のポスターがずらりと展示されていた。「この年のラインナップは最高だったのさ。この年の○○のパフォーマンスは忘れられないね。サマソニも年を追ってつまらなくなってきたね」と、一緒に行ったちょうど10こ年下の友だちを閉口させた。
本当に蒸し熱い一日だった。

フェニックス
新作はすごく気に入ってる。Love Like A Sunsetのような、宇宙みたいな壮大な曲もかっこいい。もう十分サブステージのトリでもいいと思うが、あいかわらず出番は早いな。ボーカリストのトーマはインスト曲のあいだステージに寝そべっていた。まさか新型インフルエンザだったとは…(知らんけど)

ジャック・ペニャーテ
ビーチ・ステージは遠い。メッセからすぐのところなのに、ものすごい遠回りをさせられて20分以上歩く。客少なめ。新作はかなり凝ったつくりで、デビュー作の彼の(よい意味で)軽いイメージとはかけ離れてた。でもやっぱライブは軽快で、新作の曲の良さがより際立つ結果に。Tonight's Todayはライブで聴くべきだと実感。途中、ものすごい土砂降りで中断。

エイフェックス・ツイン
彼を最後に観たのはDrukqs発売の頃だから、かれこれ8年ぶり。長いブランクや方々から聞こえるいろんな逸話のせいで、ここでちゃんと真面目にやってくれるのかちょっと心配してた。最初は知らない曲が続いてキョトンとしてしまったが、どうもAFX名義の新しい曲とかやってたらしい。終盤の盛り上がりはいうことなし。そこらじゅうに映し出されるリチャードの顔やら人の死体やらのグロい映像がダークな高速ブレークビーツとマッチして、ものすごい気持ちいい。やっぱり大好き。
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↑でももしかしたら、ただCDかけて真剣にエロビデオ見てるだけだったりして。

ゆらゆら帝国
曲はほとんど知らないのだけど、一緒に行った子のすすめで見に行った。これが!なぜ今までミスってきたんだろう!さわやかなギターポップを、きわめて陰湿にねちっこくやる、みたいな感じ。これが非常に心地よい。帰ってきて、あわてて彼らの音源集めてます。

砂原良徳
約10年越しの初まりん体験。これまでどんだけ長いこと彼の作品を聴いてきたか。なんかいまだに信じられない。ライブは非の打ち所なし。曲は基本CDまんまなのだが、あのおしゃれなラウンジ音楽みたいな曲たちが、生で大音量で聴くとかなりアッパーになってびっくり。ちょっと暴力的ですらある。747 DUBがしばらく頭から離れなかった。

No Boys,No Cry Original Sound Track









↑いつのまにか出てた新作。

今年は昔から思い入れのあった人たちをまとめて観られて満足。過去何度も来てるけど、サマーソニックはフェスティバルというよりいくつかの旬なバンドをリーズナブルに見られるショーケースライブ。便利で快適だから好きなんです。日本でいわゆる「フェスティバル」を体験したかったら、足をのばしてフジロックに行かねばならない。フジロックは、行けば確実に幸せな時間を過ごせるのは分かっているのだが、高いチケット代とか旅費なんかを考えるとちょっと敬遠してしまう(フジ3日だと、ヨーロッパ行くフライト分くらいかかるのでは?)。

こないだ7月18日の土曜に行ったロンドン近郊のヴィクトリアパークで開催のLovebox Weekenderは、なかなかどうして愉快なフェスティバルであった。こちらは小規模ながらフリーマーケットや屋台村、はたまた移動遊園地などもあり、子供も大人も家族連れもカップルも、週末に地下鉄でひょいと行って楽しめる本格的なフェスティバルだ。
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…こう書くと、ほのぼのファミリーの牧歌的で清潔なのを想像するかもしれんが、ここはイギリス。ステージ前方ではビールが飛び交い、ごみや吸い殻をゴミ箱に捨てる人はいない。そこらにポイ、だ。数メートルおきにあるバーはどこも長蛇の列で、人々は次々に両手一杯にビールをかかえて出てくる。で、当然トイレは例によっていかついことになっているのだ。まあ、一晩でさんざん散らかった公園は、清掃業者さんが来てきれいに掃除してくれるので、またすぐに元通りになるのは分かっているのだが、日本からの旅行者なら誰もがけしからんと思うはず(日本のフェスティバルはマナーいいし、ゴミとかはボランティアにやってもらってるのだから、会場の清掃費用があまりかからないぶんもうちょっとチケット代安くならんのかな。素朴な疑問)。
お祭りのときぐらい徹底的に楽しもう、ゴミはきちんと捨てるという社会的な行為さえ忘れて!、という欧米人の能天気さがうらやましいのも事実。郷に入れば郷に従え、で、私は欧米精神で楽しんだ。エヘッ。
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ダン・ブラック
今風。来年まで生き残っていられるか不安になるくらい。だってフランス語なまりのフニャフニャしたMC(ぜったい「○○ざんすー」って言ってるよこいつ)とか、やたら派手なピンクのタンクトップとか、チャラチャラしすぎなのだ。ただしメロディーメーカーとしての才能は素晴らしいと思う。U+MeとかSymphoniesとか名曲ぞろいのデビュー作はおすすめ。

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フローレンス+ザ・マシーン
きわどい衣装。雨のなか、ステージを元気いっぱい走り回るが、とても新人とは思えない貫禄。じつは若くないだろ?歌声がきれいで聴き惚れる。イギリスではいま彼女らのアルバムがすごい売れてるみたい。

フレンドリー・ファイアーズ
サブステージのトリ。尋常じゃないくらいすごい盛り上がりを見て、こちらでの人気ぶりにびっくり。人が多すぎて、例の気持ち悪い腰ふりダンスが見えずちょっと残念だった。彼らがやる21時ごろから日が落ちてきて本格的に寒くなってきたのだが、新曲Kiss of Lifeはサンバっぽくて夏にぴったり。みんなといっしょに踊り狂って冷えた体もぽかぽかに。

デュランデュラン
フレンドリ―ファイアーズ後にダッシュでメインステージへ移動。こちらも当然大人気。(私はよくは知らんが)懐かしのメロディーでお父さんもお母さんも若い子もみんな一緒に声をそろえて歌ってた。平和だなー。
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途中雨に降られたり、すごく寒くて震えたりもしたけど、ここ数年はずっとサマーソニックばかりだったので久しぶりに「フェスティバル」を楽しめた気がした一日だった。

年取るにつけ明らかに体力が落ちてるのが気にかかるが、これからもできれば年に1度はこんなお祭り騒ぎに参加したいものです。

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